薫風庵代表・じゅうべい先生による
兵法修行の実践
〜武士は如何にして修行したか〜
 
はじめに(須保孫右衛門角長)
当HPは、近世武士がどんな場合に、どの様な基本理念の元に、どんな意地の貫き方をしたのかを探る事を目的とする。

だが、唯単に意地を張り通す為だけに喧嘩をし、人を殺めるのではヤクザと何ら変わるところはない。

武士として人を殺し、果ては己の腹迄を切る、その行動を起こす基準の何たるかを知る為に、武士を取り巻いていた様々な事情迄をも理解しておく事は、決して無駄にならないであろうとの判断から、私は当HPに於いて、武士に関するなるたけ多くの事を紹介しようとしている。

意地の貫き方をケーススタディしようとの試みから、「仇討ち」「武士道とは」「意気地貫きエピソード」を。
武士を取り巻く周辺事情を知る為としては「武家の作法」「武家の生活」をコンテンツ化している。

そして爰迄やったら省けないのが、「刀剣」と「武藝」である。

併し不幸にして此の二点に関して門外漢である私には、これらに関する資料を一から集め、読解し、細部に渡って理解するには膨大な時間を要し、又資料収集能力にも限界がある。
一番問題なのが、刀剣なら実物の取り扱いの経験が無く、武藝、殊に古流武術に関しては学んだ経験が無いということである。

迚もの殊に、素人がしたり顔で解説できる分野ではない・・・という事で、「武士の魂・刀剣」の項目でも書いたが、刀剣に関しては、その道に明るい法城寺先生に執筆を御願いした。

武藝に関しては、その発生・流派の系統などは調べれば書けない事は無く、兵法の心構えなどを記した古記録等を写し書きする程度なら可能だ。
併し乍ら、では実際どの様に練習したらよいのかとなると、是は古流武術未経験の人間には書ける話ではなくなってくる。

そこで、当HPにもリンクさせて戴いている「薫風庵」様代表であらせられる、じゅうべい先生が、幸いにも古流武術の達者であらせられた事から、先生に執筆を御願いした處、快諾して下さったので、爰に「兵法修行の実践」を公開出来る運びとなった次第である。

公開にあたって、先生には衷心から感謝を申し上げたい。

 

目次

古武道の稽古法(1)概論
古武道の稽古(1)概論 現代武道と古武道の違い
古武道の稽古(2)まずは古武道に馴染もう