医療 |
扨々、病院の検査やら治療やらと申すものは、経験する迄は、そも如何様なる酷な仕打ちに遭う事やら、気が気では無いもの。
其処で、私が受けた事の有る治療、検査の状況を御話し、皆様に安心して検査、治療を受けて戴こうという、博愛精神に満ちた試み。 |
治療1、ものもらい |
ものもらいと申しても、下まぶたの「ものもらい」です。
症状 目が痒くて掻いて居たら腫れて来た。 治療 「ああ、これは膿が溜まってますねえ。膿出しましょう。」 「動かないで下さいね。ちょっと痛いですよー。」 「はい終り。」 この「ものもらい」は勿論、後述する「虫歯」「扁桃炎」に関してもそうなんだが、惣じて麻酔をしないで行う切開術を受ける時には、耐える「コツ」というものが有る。 余談だが、非常な高所から一気に落下するタイプのジェットコースターに乗るのが怕い時にも同様の「コツ」があり、それは、「自分が、ジェット戦闘機を操縦するトップ・ガンの一員だと思えば良い。」という事である。 治療前には「ランボー・怒りの脱出」。ジェットコースターに乗る前には「トップ・ガン」を夫々観るのが良かろう。 |
治療2、虫歯 |
虫歯と申しても、上顎に溜まってしまった膿を出す作業です。
症状 虫歯を放って置いたら、上顎(うわあご)の一部が腫れて来た。 治療 「ああ、これは膿が溜まってますねえ。膿出しましょう。」 「動かないで下さいね。ちょっと痛いですよー。」 「はい終り。」 「縫わないんですか?」 「一応膿は出しましたが、応急処置ですので、きちんと歯医者で治療なすってくだはい。」 口中の疵も或る程度癒え、手術と相成る。 顔の骨に穴は開きっぱなしだが、術後の痛みは無い。 |
治療3、扁桃炎 |
症状
疲れが溜まった。或いは慣れぬ過激な運動をした次の日等、扁桃腺に輕い痛みを感じる。 治療−1 「ああ、これは膿が溜まってますねえ。膿出しましょう。」 「動かないで下さいね。ちょっと痛いですよー。」 もう一度口を開けさせられ、メスを刺した創の中にガーゼを突っ込まれる。一度膿を出しても、後から傷口の中に再び膿が染み出してくるケースが多い事から、出て来た膿をそのガーゼに吸わせる為だという。 私は術後、余りの痛さに吐き気を催し、其処が耳鼻科であるのも忘れ、長椅子に横になってしまった。 治療−2 「膿が溜まっているか調べて、溜まってたら切りましょう。」 強引に入院させられ病室で待っていると、処置室から呼び出される。 小型の吸入器「ネブライザー」・・・薬剤を呼吸に拠って吸入させるグッヅ・・・を渡され、日に数回吸入する様命じられ、腕には抗生物質の点滴が施される。亦、含嗽剤も処方され、これによる日に数回のうがいも命じられた。勿論消炎剤や抗生物質の内服剤も食後に飲む。 次の日、また処置室から呼び出しがあり、出向くと、昨日入れたガーゼを取り出すという。 断固として扁桃炎と闘ってみよう。 但し、扁桃腺の腫れ様にも色々有る様なので一応御断りしておくが、此処に書く方法は私の扁桃炎の症状を基準に書いてあるという事を先ず御認識戴き度い。 扨、では以下に自力で頑張る方法を示そう。 漢方薬ではケイガイレンギョウトウがメジャーである。 サプルメントでは「エキナセア」が良い。 コイツらを飲むのは飯前後。それ以外の時間・・・普段は、「消炎剤の入ったトローチ」を舐めて、直截扁桃腺を攻撃しよう。 薬局で最近見付けた薬品でに「ペラックT・のど」というのがある。 死ぬかも知れんが、次の様な使い方はどうだろうか。 慢性扁桃炎の治療に関して、究極とも思える方法を発見。 |
治療4、アトピー |
所謂「アレルギー性皮膚炎」の治療は、殆ど塗り薬と内服薬だけであると思うので、さして治療で「痛い」という事もあるまいが、強いて言えば、痛かったのは、 「(皮膚)ダニの疑いもありますから、一度見てみましょうね。」 と言われ、痒くて赤く腫れ上がってる部分を、突然ピンセットで毟り取られた時位か。 当時はかなりアレルギー症状も酷く、痒みも恐ろしく有ったので、ピンセットで毟り取られた時は寧ろ「掻いて貰って気持ちいい」位であったのが不幸中の幸いであった。 扨、私の症状は、所謂「アトピー」の中でも輕いものであったかも知れないのだが、それでも酷い時には頭、目のふち、唇、乳首、腋下などの柔らかい部分から黄色い液が流れだし、固まり、それは汚らしい見栄えであった。 最後の病院で貰った内服薬の量も多かったが、それが良かったんだと思う。 もう1種類、漢方薬も処方された。 アレロックと当帰飲子。医者で出して貰ってなかったら、一度「出してくれ」と言ってみるのも一興か。 それから、抗ヒスタミン効果を持つ薬を処方される時、注意してみてみよう。 アタラックスPは、抗ヒスタミン効果を持つ一方、抗不安薬として精神科でも処方される薬である。 因みに処方されている間に、皮膚科の主治医にそれとなく、 アタラックスPが処方されなくなると、今度はペリアクチンという薬が処方された。 新しい「薬の事典」でペリアクチンを調べると、皮膚科で出す薬であって、精神科で出される薬ではないのではあるが、是亦効能に「不安の改善」とある。 アタラックスPとかペリアクチンというのは「商品名」であって、同じ系統※の薬でも「商品名」の違うものが有るので、爰にも注意したい。 ※ 例えばアタラックスPはヒドロキシジンという薬品名である。 ところで関係無いんだが、塩酸トラゾドンという抗うつ剤が有る。これの副作用の説明で、 それはいいが、副作用の説明文に、 |
検査1、胃カメラ |
前日の夜から飲まず食わずで臨み、喉の麻酔の後、検査に至る。
経験者は多いだろうから簡単に済ますが、一つ言い度いのは麻酔の方法である。 ではどうしたら良いか。薬剤を喉の奥に触れさせておく時間を、連続的なものから、断続的なものにすれば良いのである。 二度目に入れられた麻酔は、医者に依って「飲むな」と言われる場合と、「飲め」と言われる場合があるが、「飲むな」と言われた場合は、害が有るか無いかを訊いた上で、害が無いなら飲み込んでしまった方が良いと思う。其の方がより麻酔の効果を実感出来るものと思われる。 |
検査2、大腸検査 |
前日の夜から何も食わず臨み、朝、早起きして下剤を飲む。 下剤は液体のやつで、何と二リットルも飲まなければならない。 併しこの下剤、生理食塩水か何かと同等の塩分にしてあるのか、洟水の様な味がして、不味い事夥しい。 余りの不味さに、私は一リットルそこそこで飲むのを止めてしまったが、それだと矢張り便が出切らないらしく、カメラを入れた時、医者に「ザンサイ(便の事。どーいう字だ?)が多い。」と文句を言われたので、キチンと指定された量を飲むべきだろう。 扨、医者に行くと、恰度ケツの穴が丸見えに成る様なパンツを穿かされる。其の上から浴衣態のものを羽織るのだが、 診察台に寝かされ、遂にカメラが挿入される。是は却々恐ろしい体験だ。 「おならが出そうになったら、我慢しないでしちゃって下さいね。」 検査が終って起き上がろうとした時、腹部全体に広がった痛みの爲に、起き上がる事が出来なかった。残存空気の仕業である。 検査室内部に在る便所を独占し、ニ十分も座って居ただろうか。 |
「治療編」に戻っての番外編 |
番外編2 観光ガイド |